2012/03/24

白昼堂々

白昼堂々 (光文社文庫)
白昼堂々 (光文社文庫)
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結城 昌治
光文社
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結城昌治、「白昼堂々」読みました。

伊坂幸太郎が勧めていたので、読んでみました。
作者は直木賞作家で有名な人ですが、たぶん、彼の作品を読んだのは初めてだと思います。

廃坑になったボタ山の住人が、デパートで集団万引きをする話です。作品全体に諧謔があり、読んでいて楽しい本でした。ラストも意外で「悪漢小説(ピカレスク・ロマン)」というには、ちょっと真剣さが足りないなあと感じました。でも、良い本です。

巻末エッセイ(解説みたいなものかな)を、池澤夏樹が書いていました。私は池澤さんも大好きな作家なので、ちょっとうれしかったです。ちなみに、池澤さんは「マシアス・ギリの失脚」が最高傑作だと思います。

あと、Amazonで検索したら、松竹で1968年に映画化されていますね。主演は渥美清と倍賞千恵子で、ちょっと見てみたい気がしました。意図したわけではないでしょうが、映像化向きの話でした。

良い作家を見つけた(?)ので、他の作品も読んでみます。

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