いつの間にか、日が変わって、3月11日になっていました。
去年の今日、私は初の人間ドックで、一日休暇を取っていました。
場所は晴海の慈恵医科大だったんですが、予想外に午前中の早い時間で終わってしまい、お昼には自宅に帰っていました。
さて、何をしようかと考えて、映画「ソーシャル・ネットワーク」が最終日だったので、歩いて映画館に向かいました。途中、新幹線の高架下をくぐるんですが、電線がやけに揺れています。今日は風が強いなあなんて思いながら歩いていると、あれ、風じゃないぞと気づき、気づいたころには立っていられないほどの揺れを感じました。
この時点では、私はまったく危機感がなく、地震がおさまったらそのまま映画館に向かいました。回線が輻輳を起こすだろうと思って、家族に電話やメールもしませんでした。
映画館に着くと、お客さんはみんな非常階段を使って退避していて、当然見ることはできません。「地震はもうおさまっているのに、退避する必要ないだろ」と、映画を見たかった私は、少し立腹しました。
のんきなもんですね。
映画がやっていないので、仕方なくマックに寄って「できますか?」と聞いたら、「すぐできますよ~」なんて感じで、ビッグマックセットを購入して自宅に戻りました。
家の中も、ものが散乱している感じもなく、箪笥の引き出しがわずかに出ているくらいでした。
で、テレビをつけると、あの、津波の映像です。
それを見て、初めて今回の事態が大変なものなんだと認識しました。
あれから一年。
死者・行方不明者を含め、2万人規模の犠牲者がいます。
当然、その家族、友人、恋人は、もっと多い。
大事な人を失った悲しみを癒すことができるのは、時間しかないと思います。
そういう人たちを前に、頑張れなんて気軽に言うことはできませんが、この一年で、被災者の悲しみが少しでも小さくなったことを祈ります。
新しい一年が、希望に溢れた実り豊かなものになりますように。
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