2012/02/18

プリティ・クレープ「HARU☆HICO」

パナソニックの7800億円の赤字を筆頭に、日本のエレキ産業は軒並み赤字に苦しんでいます。これだけの円高が進み、法人税も高く、電力供給も不安定(制限がある)中で、日本の国際的な競争力がなくなっているので、ある意味、当然と言える結果なのかもしれません。
もちろん、タイの洪水問題とか、個別の要因はあるにせよ。


土曜日の新聞1面。
40インチのテレビが3万円台になっていることが報道されていました。

テレビは、コモディティ化が進行して、付加価値がなくなり、単に大きさや価格のみが購買基準になっています。差別化要素なんてほとんどありません。感覚的にこの金額水準って、ブラウン管時代よりも低い。

テレビが家電の王様だったのはもはや過去のことで、家電メーカーは、より付加価値のあるプロダクトに経営資源を転換していかなければ、日本の製造業としては生き残れないと思います。
自動車も同じ問題を抱えていますが、自動車のほうが参入障壁が高く、家電と比較するとまだ日本の自動車メーカーは、国際的に競争力があります。一方、デジタル製品は、部品の組み立てだけなので、陳腐化の進行度が早い。

商社はフィービジネスから、海外へのエネルギー資源投資に政策転換することによって、今、非常に大きな収益を上げています。リスクを取って、海外に数千億単位の投資をした結果、大きな果実を手にすることができました。エレキ産業も商社モデルを見習う必要があります。

偉そうに書いてますけど、コモディティ化したプロダクトから撤退するのは当然として、そんじゃ、どういうプロダクト転換するべきなのかってのは、わかりません。Apple的な革新的製品ってのは、作ろうと思って作れるものではないでしょうし。天才が出てくるのを待つしかないのかもしれません。

だから、もしそういう天才がいたとして、その才能をつんでしまうような土壌ではいかんと思うんです。円高、法人税高、電力不足、問題は山積ですが、豊かな土壌を作っていくために、やれることをやっていく。
そんな中で、今の政治の混乱を見ていると、暗澹たる気持ちになります。
なんでみんな危機意識がないんだろうと、不思議です。

プリティ・クレープ 「HARU☆HICO」
イチゴ・バナナ・スペシャル。
頑固な店長
イチゴの匂いを嗅ぎつけて、太った動物が寄ってきます。
気づかれる前にクレープを作り終えないと、イチゴをすべて食べられてしまいます。

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