田中慎弥、「共喰い」読みました。
第146回芥川賞受賞作です。
受賞会見で「私が貰って当然」と発言して話題を呼びました。
そんな作者の作品を読んでひとこと。
ふつー。
頭が真っ白になることも、心がざわめくこともなく、
ありふれた暴力と性描写でした。
高校になってすぐ「限りなく透明に近いブルー」を読んで、衝撃を受けたんですが、そんな衝撃を求めてずっと、芥川賞が掲載されている文芸春秋を買い続けています。
石原慎太郎は、17年間芥川賞の選者を務めましたが、「全然刺激にならないから」という理由で今回限りで辞めました。毎回の論評が「物足りない」とか「肝心なものが欠けている」とか、不満ばっかり言っていて生意気なやつでしたが、どっちかっていうと、私も石原よりの気持ちになりました。
衝撃、ないもの。
ふーんと思いながら、読み終わっちゃう。
逆に、大衆文学である直木賞のほうが、考えさせられる作品が多い気がします。
自分が歳をとったんですかね。
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