数年前、節分だから太巻きでも買って帰ろうと、会社帰りに熊谷の駅ビルの地下へ行きました。確か「京樽」だったと思うんですが、売っている太巻きを見たら、800円~1,200円くらい。1本の値段です。予想外に高かったので、太巻きを前にし、「うーん」と考え込みました。1本だけってわけにもいかないし、2本でも1,600円かかるわけだし。普段、お昼に300円の定食を食べているので、1本がその3回分近い値段になるわけで、いくらイベントものとはいえ、ここはおとなしく立ち去るべきであろうかしかしむむむ・・・。
私が太巻きの前でうんうん唸っていると、たまたま同級生の嫁さんに会いました。その同級生はうどん屋を3店舗持つ、青年実業家です。そういうわけで、その嫁さんは私と世間話をした後、「えーと、これとこれと、これとこれとこれ」って5、6本を適当に買っていきました。「そんじゃ、ちったか、またね」ってその高級太巻きをなんなく袋に下げて帰っていく後姿を、涙を流しながら見送りました。これが資本主義かと。
普段、買い物は嫁さんがしてくれるので、相場がちょっとわかんないんですけど、こんなもんなんですかね。私の感覚だと、ちょっと高いと思うんだけど。
ところで、話はちょっと変わりますが、エンゲル係数ってありますよね。家計における食費の割合で、低い方が生活水準が高いってことのようですが、昔、私の母親が言ってましたが、「支出を減らそうとしたときに、食費がいちばん削れる」って。そうだよなあと思います。
ダイエット宣言をしてからどんどん太っていくような、飽食の時代の今、別に削ろうと思えば極端に削れるような気がします。つまんない考え方ですけど、カロリーを摂取するだけだったら、値段なんて本当にピンキリですから。
ちょっと前、NHKで見ましたが、長寿遺伝子のサーチュイン遺伝子ってのは飢餓状態(腹八分目)でスイッチが入るらしく、このスイッチが入ると老化が防げて長生きできるらしいです。カロリー減らして、食費も減って、長生きできるなんて、一石三鳥。
でも、食は生きる根幹ですからね。
毎日、納豆ごはんってわけにもいきませんしね。
エンゲル係数で、ずいぶん昔にやっていたドラマ「一つ屋根の下」で、江口洋介が言ってたセリフ、「そこに愛はあるのかい?」を思い出しました。
愛のある納豆ごはんもあれば、ただの納豆ごはんもあります。
値段の多寡ではなくて、食卓に愛があるかどうかですかね。
今日の昼間に嫁さんがパンを焼いたみたい |
シマシマ鬼。 |
太巻きをかじる子どもたち |
春彦が保育園で作ってきたお面。 |
豚のような食べる優ちゃん。エンジェル係数は高め。 |
モグラ鬼が会社から帰ってきました。 |
悪い鬼は春彦に退治されましたとさ。どんとはっけ。 |
北北西に向かって海鮮太巻きを食べるモグラ鬼。 |
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