バスプロの大会は、3日間で戦います。
1日につき5匹の総重量で、単日の順位を出します。
1日目、2日目が予選で、2日目終了時点で、上位30名が決勝の3日目に進めるというシステムです。
私が応援している、というか、ほとんどの人が応援していると思われる今江克隆が初日は15位と出遅れ。しかし、2日目単日トップ、そして今日3日目も単日トップで、第5戦は総合2位。いやー、興奮しました。
なんでこんなに興奮しているかというと、TOP50は年間で5戦あって、年間ランキング5位までが「エリート5」というポストシーズンに出場できるんです。
今江は第4戦終了時点では微妙な位置で、今回かなり上位に食い込まないと年間5位は厳しくて、初日も15位だからダメかあと思っていたんですが、Day2、Day3トップ。なんでしょう、この興奮は。
ところで、なんで今江が人気があるかというと、もう20年以上、TOP50(以前はワールドシリーズという名前だったんですが)で戦っていて、常に上位に君臨する、プロ野球で言うと長嶋とか王みたいな選手なんです。
彼の伝説の1つに、琵琶湖4連覇ってのがあります。
これがね、他のスポーツとかならそんなに驚かないですけど、釣りですから。魚とか自然とかを相手にするもんで、試合結果は運も大きく作用するわけです。その上、競っている選手も、日本最高峰の50人なわけです。
それを4連覇。
前人未到の業績です。
あと、バス釣りは勝ち方も重要なんです。
ちっちゃいルアーを使って、せこい釣りをするのは、確かにそれで勝てればすごいんですけど、みみっちいダサイ勝ち方とみなされてしまうところがあります。
それが、今江が琵琶湖で4勝目をあげたときに使ったウィニングルアーは、「ビッグバド」という、バドワイザーの缶を模したふざけた、それもでかいルアーです。
ビッグバド |
すごすぎだし、かっこ良過ぎ。
そんなわけで、大人気のプロなんですが、私が好きなのは彼にインテリジェンスがあるところなんです。
バスプロって、釣りがうまいだけで、インテリジェンスのない人が多いんです。雑誌とかの連載とかしてても、文章がまったく書けてなかったり、しゃべったりするのも何言っているかわかんなかったり。
ところが、今江は同志社大学卒業。学生時代からバスプロだったみたいですが、卒業後は商社に就職し、バスプロとサラリーマンの二足のわらじを履いていたんです。
それでも当時、強かった。そこが素晴らしい。
その上、商社なんで仕事柄、英語が堪能で、アメリカのバスプロの神様みたいなリック・クランと普通に英語で会話していて、今では今江が作るクランクベイト(ルアー)をリックに送ったりしているほどの仲なんです。彼が書く文章も素晴らしい。
リック・クランと今江 |
あんまり、すごさが伝えられてないみたいですけど。。
釣りはマイナースポーツなんで、テレビで試合が放送されることなんて、日本では絶対ないです。アメリカではメジャースポーツなんで、すごい盛り上がり方をするんですけどね。
ただ、最近はUStreamでウェイインショー(検量)を見られるんで、とてもありがたいです。
そんで、今日、最終日だったんで、Ustでウェイインを見ていて、その興奮冷めやらず、こんなことを書いているわけです。
すみません。
何人、ここまで読んでくれたかわかりませんが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。あなたのその忍耐力は、今後の人生をきっとより豊かなものにするでしょう。
ここまで読んでくれたあなたと、日本のバスフィッシングに幸あれ!!
エリート5、楽しみ!!
イマカツ |
0 件のコメント:
コメントを投稿