2011/12/01

本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ

7年ぶりくらいに、独文の同期に会いました。

誕生日にメールをするくらいで、ここんとこずっと、連絡を取ることもなく。
今年に至っては、誕生日メールするのも忘れてしまって、誕生日を過ぎてしばらくしてからメールしました。

そしたら、今年の春先、悪性腫瘍が見つかって、会社を2ヶ月ほど休んでいたって返信があって。
悪性腫瘍って、癌じゃんね。
でも本人は、「いや、ぜんぜん平気。飲みに行こう」みたいな感じ。
「丸の内は仕事でよく行くから、今度行くときに連絡する」って。

そんなわけで、昨日連絡があったんで、久しぶりに会ったってわけなんです。

まあ、確かに、会った感じは普通。
7年前と、というか、学生時代から変わらず、ヒッピーっぽいし。
パッと見、モジリアーニに似ています。

彼女は、ドイツ系の専門商社に勤めています。
なので、お洋服はいつもおしゃれ。
学生時代からおしゃれでしたが。

一方、私は当日に連絡をもらったので、よれよれのスーツ。
浮浪者的オイニーのただよう、立派に安物のスーツです。
それで、新丸ビルに乗り込み、串揚げやに突入しました。

なんだろ、話していても、あんまり学生時代と大差ないですね。
お互いに。
目新しさがないというか。

いっこだけ、すごいびっくりしたのは、彼女の卒論は映画監督のヴィム・ヴェンダースについてで、ヴェンダース大好きっ子だったんですが、表参道ヒルズの開業イベントかなんかでヴェンダースが来日したときに、仕事で直接会って話をして(当然ドイツ語で)、ハグまでしてもらったって。
すげー。

ま、そんなとりとめのない話をしていたんですが、癌については大仰に話すこともなく、事実関係だけ普通に語っていました。
癌が見つかってから、手術をするまでは、気が気じゃなかったと思いますがね。

まあ、とにかく、生きてくれてよかった。
こうして、また話ができるわけだから。
普段、のんきに暮らしてますが、メメントモリですね。

この瞬間を大切に生きねば。

大変おいしゅうございました。吐いちゃったけど。

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