まあ、暇なんですね。
人間不思議なもので、暇になると、「このままではただの飛べない豚になってしまう!」と危機意識が芽生え、なんか勉強でもすっかっていう感じになります。
2年に1回くらい、こういう状態になります。
学生時代にはまったくなかった感覚なので、こう思った時点でずいぶん成長したということで満足しそうになりますが、ごくまれに本当に勉強を始めます。
そういうわけで、何を勉強するかなーってところで、たいていは「英語」「情報処理」「金融業務」の3択になります。
英語はもう達人の域に達していますし、情報処理はあらかた資格を取ってしまった(3つ)ので、そろそろ本格的に金融の世界に突入する時期に来てしまいました。
私はずっと「ストラクチャード・ファイナンス」という、ちょっとかっこいい目の仕事をメインにやっていますが、まったく金融のことを知らないまま金融系SEになり、いきなりマニアックな業務についてしまったため、九九を覚えていないのに因数分解に入ってしまった中学生のような状態でした。
つまり、なんのことやら、まったくわかんなかったんですね。
何がわかんないかわかんない。
みんなが何をしゃべっているかわかんない。
「ウッソー切れば、スッチーソーのリャンメン待ちになるでしょ」と麻雀をならったときのように、ウッソーって感じでした。
でも、石の上にも三年とはよく言ったもんです。
十年も過ぎるころには、いっちょまえのことを言うほどに成長しました。
というわけで、とうとう私も「国際財務報告基準(IFRS)」、いわゆるイファース(アイファース、アイエフアールエス)を知ってもいい年頃になりました。
日本では主に、日本の会計基準と米国会計基準で会計処理を行っています。
グローバルスタンダードってのは、イコール、アメリカンスタンダードだったんで、いままではそれでよかったんですが、最近は落ち目ですが、EUが幅を利かすようになって、「俺たちは米国会計基準なんかじゃやんないんだかんね!」って言い始めて、そんじゃ世界基準の会計処理ルールを決めるかっつーんでできた(いまも作ってる最中だけど)基準がIFRSなんです。
これはもう、ずいぶん前から言われていたんですが、みんななんやかんや言うんで、なかなか統一基準が決まんなかったんですが、最近、まあまあ決まってきたんですね。
そういうわけで、「モグラでも一発でわかるIFRS入門」みたいな本(雑誌)を買いました。
最初の何ページかを読んで、だいたい理解しました。
真ん中あたりから難しくなるんで。
で、ここまで読んでくれた人が何人いるかわかりませんが、もし知ってたら教えて欲しいんですが、IFRSだと「のれん償却廃止」になりますが、これって確かに利益を押し上げる効果があるのはわかるんですが、例えば、うちの実家は自営業で利益をなるべく出さないように必死で領収書を集めています。
費用が多くなれば、利益が減るので、利益がゼロなら税金を払う必要がないからです。
これと同じ理屈って、大企業の場合は通らないんですかね。
のれん償却があれば、費用が増えるので利益は減り、結果的に法人税が少なくて済むわけです。
結局は会計処理だけの問題で、実際のもうけは変わってないのに、税金が少なくて済むんだから、企業としては、そっちのほうがいいような気がするんですけどね。
もちろん、企業の大事な役割として、雇用を創出し法人税を納めることで日本や地域社会に貢献するってのがあるのはわかりますが、儲けだけ考えたら、税金は少ない方がいい。
どうなんでしょ。
妹が新婚旅行で買ってきてくれた(たぶん)ベルギービールと、フォアグラの缶詰。 |
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