2014/08/10

【読書】色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

今年は英語の勉強を徹底的にするため、本は読まないと決めていたんですが、
1年以上前に図書館で予約した村上春樹の新刊が届いたということで、
せっかくなんで借りてきました。

っていうか、英語の勉強もしてないしね。


色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上 春樹
文藝春秋 (2013-04-12)
売り上げランキング: 170


本の中で、高校時代にとても美しかった友人が、卒業後、その輝きを急速に失っていたのをみて、女性はみなその種の怯えを持っているとありました。

自分が女としてのいちばん素敵な時期をすでに過ぎてしまったのに、それに気づかず、またうまく受け入れることができず、これまでと同じようにふるまって、みんなに陰で笑われたり、疎まれたりするんじゃないかという怯え。

私がいつも感じるのは、村上春樹は物語の一貫性という意味では、実にダメな作家であり、それゆえに読後感は非常にがっかり的なものですが、物語とは直接関係のない部分でヒヤリとする一撃があり、それが魅力なんだろうなと思います。

私の場合は、笑われたり、疎まれたりするのはいいですが、誰かを怒らせたり、悲しませたりすることのないように(たくさんしていると思うけど)、気を付けていきたいと思います。

熊谷の夕暮れ@ベランダ





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