伊集院静、「いねむり先生」読みました。
いねむり先生ってのは、言わずもがなですが、ナルコレプシーという突然眠ってしまう奇病を患った作家、色川武大(阿佐田哲也)のことです。
内容としては、伊集院静のアサテツとの回想録のようなもので、どこまでが現実でどこからが虚構なのかわかりませんが、フィクションではないと思います。
私は学生時代にアサテツに入れ込んでいて、同時に麻雀にも、自分とガチで向き合うような純文学にも入れ込んでいました。そういう意味で、久しぶりに、泥沼に足を引っ張られるような怖さを味わいました。自分と向き合うのって、底なし沼なんです。
ところで、今回初めて知ったことが2つあって、伊集院静が夏目雅子と結婚していたこと、アサテツが裏稼業から足を洗って初めて勤めた会社が桃園書房だったことです。
夏目雅子はまあ、どうでもいいですが、桃園書房は私が学生時代にお世話になった「月刊へら」の出版社なんです。なんか、憧れの人と妙なつながりがあって、ちょっと不思議でうれしい感覚でした。
桃園書房は、もう、今は潰れてしまって存在しません。
月刊へらの編集者、長谷川さん、何してるのかな。
元気かな。
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