原田マハ、「楽園のカンヴァス」読みました。
画家アンリ・ルソーの話です。
ルソーって聞くと、社会契約論のジャン=ジャック・ルソーを思い浮かべる人のほうが多いかもしれません。私も、どっちもよく知らないわりに名前は両方知っていたので、わけわかんなくなりました。
フランシス・ベーコンなんかも、わけわかんなくなりますね。こっちはフルネームが一緒だし。
私は、新聞やTwitterなんかを読んでいて、ちょっとでも気になった本があると、とりあえずiPhoneから図書館に予約する習性があるんですが、そのまま忘れてしまうことが多くて、この本もまったく記憶にないんですが、図書館から「届いたよ~」っていうメールが来て、なんの予備知識もなく読み始めました。
つーか、予約してから半年後とかに届くんだもん。覚えてないよ。
そんで会社の昼休みに読んでいたら、後輩に「それ、うちの奥さんも読んですごく面白かったって言ってました」って言われました。その後輩は読書好きなので、お前は読んでねえのって聞いたら、「ハードカバーは絶対読まないんで」と明快に拒絶されました。たまにいますよね、ハードカバー嫌いな人。
その後輩に聞いたんですが、原田マハは原田宗典の妹さんだそうです。
経歴もすごくて、MoMaでの勤務経験もあるそう。ああ、それで。
私が知らなかっただけで、この本はベストセラーだったようでして、噂に違わず素晴らしい本でした。今年一番ですね、まだ半月ですけど。
なんというか、琴線を刺激するエッセンスが散りばめられていて、例えば、美術だけとってみても、それだけで魅力があるわけで、それに物語の力を付加することによって、ググー、コロリとなってしまうわけです。ピカソや「アヴィニョンの娘たち」の登場のさせ方もドラマティックです。
これは、癖のない良作なので、みなさんにぜひお勧めです。
そりで滑り終わった後、かならずこうなる春彦 |
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