2013/04/13

北海道7日目

土曜日の朝です。



今日は、朝ごはんを食べたら、コインランドリーに行きます。
ワイシャツは3枚しか持ってこなかったんですが、2枚購入したので、
洗濯しておけば来週分は間に合います。
下着とかも、手洗いするの面倒だし。



朝ごはんも変わり映えしなくなってきました。
パンとかたくさんあるんですが、どうも、朝ごはんは白米じゃないと嫌なんです。
炊き込みご飯とか、おかゆとかもあるけど、ちょっとなあ。

なので、どちらかというと、バイキングのメニューというよりは、取る側の問題ですね。


そんなわけで、コインランドリー。
学生のときに、バイクツーリングで北海道に来たときにもコインランドリーを使ったのを思い出しました。
あの時は、石狩で蝦夷ロックフェスが終わって、夕方くらいから函館に向かって、300kmくらい走ったんだよなあ・・・。
死にそうになって、コインランドリーで気を失ったのを覚えています。


洗濯している間、持ってきた本を読んでいるんですが、とにかく読みにくい本で、もう3週間くらい読んでいるのに、まだ5分の1くらいしか読み終わっていなくて、図書館の返却期限を切れてしまっているので、北海道にいる間になんとか読み終えたいです。

学生時代のバイクツーリングのときは、「罪と罰」を持ってきて、北海道にいる間に読み終えた記憶があったので、北海道で本を読むと読み終わるというとても自分勝手なイメージがあったんですが、そういうわけでもないですね。
ハードカバーをもう1冊持ってきたんですが、そっちを読むことはなさそうです。


ランドリーから部屋に戻ってきて、本の続きを読んでいたんですが、いつのまにか眠っていました。いつのまにかってのは嘘で、眠くなったので寝ました。

起きたら12時を回っていたので、北海道立近代美術館に出かけました。
「第80回記念独立展 北海道展」ってのをやってました。

独立展ってのは、独立美術協会ってところが主催している展覧会で、二科展に対抗して1930年に創立されたもののようです。創立会員には、北海道を代表する作家が多く、北海道とゆかりが深い展覧会です。

つまり、いろんな作家のいろんな作品が見られるってことで、私の好きな「トキョーワンダーウォール」みたいな感じでラッキーと思いましたが、あんまり面白い作品はなかったです。なんというか、古い時代の抽象画って感じなんですよねえ。
なんというか、もっとポップなものがよかったです。
800円。

そんで、常設展示も見ました。
こちらは、難波田龍起という北海道出身の作家がメインの展示になっていました。
あとは、アール・ヌーヴォーのガラス細工、ガレの作品と、浮世絵。

立体の作品は面白いイメージでしたが、ガレにはまったく興味がわきませんでした。
浮世絵はもともとまったく興味がないので、全体として、まったく面白くありませんでした。



次は、三岸好太郎美術館です。
これは、近代美術館から300mくらいのところにあります。
近代美術館の常設展と三岸好太郎美術館の入館券がセットで800円でした。

こちらは、小さめの美術館ですが、私が行ったときに、ちょうど学芸員のギャラリー・トークみたいのをやっていて、三岸好太郎についての説明をしていました。彼は、近代美術館でやっていた独立展の創立会員の一人で、わずか31歳で亡くなってしまった作家です。

行くまでは誰かわかんなかったですが、作品を見たら、見たことあるのがあって、好きな感じでした。あと、誰かに説明してもらうと、すごくよくわかるんで、やっぱり何も考えずに見に行くのは駄目なんかなあと思いました。


私は、この猫が腕組みしてるやつが好きなんですよね。
ルオーの影響を受けてるっぽいです。
フォービズム(野獣派)の特徴で、線が太いくて強いです。
「なんだ、ばかやろう」的に見下している割に、それが猫だってのがいいですね。
ルオーは好きな作家で、私の寝室にもあります。


美術館内にある「きねずみ」っていうカフェでクリームパンとコーヒーを飲みました。
コーヒーは400円、クリームパンは120円です。
どっちもおいしかったです。

こねずみじゃなくて、きねずみってのも、よくわかんないけど北海道らしくていいと思いました。

その後、やることもないので、とりあえず「大通り」に出ました。
大通りってのは、大きい通りってことではなくて、札幌では決まった通りになります。
国道17号みたいな。

札幌の待ちは、通りが碁盤の目になっているので、大通りから北に1本隣りだと北1といった表示になります。


南北の中心は大通りなので、東西の中心はどこなんだろうと思って、暇だし歩いてみることにしました。現在地は「大通西11」なので、東に11ブロック歩けば、ゼロポイントに着くことになります。


大通りにある資料館。
北海道は、明治っぽい洋風の古びた建物が多くて、古いんだけど新しい感じがします。素敵。


日陰とかには、まだ雪が残ってます。
街路樹には、茣蓙みたいのが巻いてあったりします。
雪対策ですね。


なんでこんなのがあるのか意味はわからないですが、有島武郎の「小さき者へ」の一節が実篤の筆跡で書かれています。
私が高校生のときに愛読していた「近代麻雀」という漫画雑誌に、コラムとかを書いていた鷺沢萠という作家がいました。何度も芥川賞候補になって、結局受賞はできなかった人なんですけど、私は当時、彼女の本が好きでよく読んでいました。
そんで、その人が高校だか中学のときにこの「小さき者へ」をバスで読んでいて号泣してしまったんだけど、その年代にその本に出合えたことが本当によかったって言っていて、なるほど、そんじゃ読んでみっぺと読んだところ、まったく面白くなかったという切ない記憶があります。
私の精神年齢が、そこまで届いていなかったんでしょうね。

鷺沢さんは、数年前に自殺してしましました。
残念です。


歩いていくと、看板が。
このまま行くと、ゼロポイントは「テレビ塔」か「札幌市役所」です。


正解は、テレビ塔でした~。


せっかく来たので、ちょっと高いですが展望台に上りました。
上る前に、観光地によくある行きに写真を撮ってくれて、帰りに1000円とかで買うやつがあって、おねーさんに「はい、チーズ!ぼよよ~ん」とか言われて、ちょっと寂しく、面白かったです。


これが歩いてきた大通りです。


テレビ塔から降りてきて、どうすっかなあととりあえずホテルの方向へ歩いていくと、時計台がありました。残念ながら営業時間外だったので、そとからパチリ。(このパチリって表現、いいでしょ)


晩ごはんは、一人で牛角です。
生ビール飲み放題980円という看板に釣られて、地方出張で一番やってはいけないチェーン店でごはんを食べるという大胆な試みです。
エゾシカという北海道っぽい食材があったのが唯一の救いです。

本を読みながら焼肉を食べるってのもなかなか難しい試みで、この試みにより、何枚かのお肉が炭素となりました。
生ビールは7杯飲みまして、次の日起きたら、部屋で缶ビールも飲んだ形跡がありました。



牛角のアンケートで「何がおいしかったですか」と聞かれたんで、「生ビール」と答えたら、次に来たときに生ビール1杯サービスしてくれるそうです。ゆまちゃんがくれました。

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