百田尚樹、「プリズム」読みました。
多重人格の話です。
高校生の時、ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」を読みました。
すごく面白くて、ダニエル・キイスの他の著作、「5番目のサリー」「24人のビリーミリガン」も読みました。
アルジャーノンは、多重人格とは関係ないですが、サリーとビリーは多重人格の話です。あー、そういう精神病があるんだなあと思いました。その時はそれしか思いませんでした。
多重人格って、どういうことなんでしょうか。
人は誰でも、相手や場面によって、言動が違うことがあると思います。
好きな人の前では、自分をよく見せようと、素敵な人を演じたり、子どもの前では、自分が理想とする父親像を演じたりします。後輩の前では、よい先輩を演じます。これは多分、そんなに特別なことではなく、みな自然としていると思います。
私は、自分でもよく思うんですが、一人称が安定しません。
ブログやHPでは、必ず「私」と書くようにしていますが、ツイッターなんかだと、「俺」「僕」「私」なんかを心理的状況によって使い分けています。使い分けているってのは、適切な表現ではないですね、勝手に違う一人称を使っています。
もっと言えば、嫁さんに対しては(甘い感じで)「オラ」ということもありますし、子どもに対しては「パパ」と言います。
なので、場面によって人格が変わっているって言えなくもありません。
これって、どういうことなんでしょう。
たぶん、その全部が私なんでしょうね。
そういう私(たち)と、うまく付き合っていくしかないんでしょう。
ま、この本は、まあまあでした。
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