2013/03/08

【読書】ティーンズメール



朝日新聞で連載されていた人生相談です。
なんでこんな本を借りたかというと、飯野賢治が相談の回答者になっていたからですね。

飯野賢治は「Dの食卓」などを作ったゲームクリエーターで、私の尊敬する人の一人です。私は、彼の破天荒な生き方も、アーティスティックな才能も、繊細な性格も、優しさも、すべて好きでした。残念ながら、今年の2月20日に高血圧性心不全のため亡くなりました。42歳でした。

Twitterで彼の発言は毎日目にしていたので、亡くなったのをしったときは非常に驚きました。わずか3日前までは、ボストンからリスの写真なんかをアップロードしていて、あまりの突然の悲報に信じられない気持ちでした。

以前、坂本龍一と対談したときに、「僕は長生きできないと思うんですよ」と発言していて、まさかその通りになってしまいました。彼は非常に太っていたので、私も長生きはできないだろうなあとは思っていましたが、さすがに42歳で亡くなるとは思いませんでした。

なんか、普通の感想ですが、人生って儚いですね。こんな風に突然終わることもあるから、本当に大事なことだけをやっとかないと後悔するというか、後悔するときにはもう死んでるから後悔はできないわけだけど、もし、死ぬ間際に自分の人生を振り返ることができたとしたら、「もうちょっと仕事をしておけばよかったなあ」と思うわけなくて、もっと家族を大切にしたいという、これまた普通の感想を持ちました。

あと、この本を読んで思ったのは、飯野賢治は顔を合わせる相手ではないので、現時点で生きてようが死んでまいが、私にとって本や文章からしか彼を感じることはできないわけで、そういう意味では、本の中の彼はまだぜんぜん生きていて、たぶん、読む人がいる限り、永遠に生き続けるんだろうなってことでした。


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