2011/09/23

下町ロケット

下町ロケット
下町ロケット
posted with amazlet at 11.09.23
池井戸 潤
小学館
売り上げランキング: 36


下町ロケット、読みました。
今回の直木賞受賞作です。

社会人になってからは、基本的に文学賞を受賞したものしか読みません。
学生の時と違って、「つまんない本を読む時間はない」からです。

ただ、ナントカ文学賞を受賞している作品がぜんぶ面白いかというと、当然そんなことはなく、つまんないものはつまんないです。
つまんないってのは違うな、面白くないんですね。

そういうわけで、直木賞だからと言って無条件に受け入れないぞと、全然思わなかったですけど、期待以上に面白かったです。

主人公は、ロケット開発の技術者だったんですが、打ち上げに失敗して挫折します。
そんで、家業の町工場の社長になるんですが、ロケット開発の夢を捨てきれず、町工場には過ぎた研究開発費を注ぎ込み、ロケットエンジンに必要不可欠なバルブの特許を取得します。

研究開発にお金を使い過ぎて、会社はもう虫の息で、今にも潰れそうです。
そんな折に、同業の一流企業から、主人公の会社が一流企業が保有している特許を侵害しているという裁判を起こされて、過呼吸状態でハアハアしているところへ、今度は違う国家的大企業から、この特許を大企業が売ってくれ~と言われます。

特許を売れば、会社も息を吹き返すし、逆にその悪い一流企業をやっつけることもできるんですが、売りません。
売っちゃうとロケット開発に参加できないからです。

ちょっと待て、なんでこんなあらすじ書いてるんだ、俺は。

まあ、そういうわけでいろいろあったけど、最後はロケットが飛ぶっていう話です。
これは当然フィクションだけども、こういう町工場というか中小企業の熱さって、たとえば、ホンダとかソニーとかにも、実際にあったことなんだよなあと思うと、戦後復興期のノスタルジーかもしれないですけど、心躍るものがあります。

まあ、いつものようにまとまらないですけど、おすすめの部類です。
やっぱり、直木賞はクオリティ高いです。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

賛成。